
まつげエクステの基礎

正式にはまつげエクステンションといい、「まつげエクステ」や「まつえく」とは略称です。
まつげエクステとは、自まつげに人工まつげを装着する技術です。
装着部分が目立たないので、自まつげのようにナチュラルに仕上がます。また、つけまつげと違い 毎日取り外す必要がなく汗や水にも強く取れにくいのがメリットです。つけるエクステによってはまつげを長く見せたり、ボリュームアップさせたりすることも可能なので
まつげが短い、少ないなどのコンプレックスの解消にもなります。
まつげエクステは、自まつげの根元から1~1.5㎜離した部分につけていきます。エクステの根元がまぶたに触れるとちくちくと違和感を感じるためです。
また、エクステとの接着面がまぶたに近い、まぶたに触れてしまうとグルーによる接触性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎を引き起こす可能性があります。
一方で、根元の距離があきすぎてもばらつきやすかったり、まつげへの負担が大きくなったりとデメリットがあるため基本的には離しても1.5㎜までが理想的です。
エクステは専用の接着剤(グルー)を用います。広く使われているグルーの主成分は、
シアノアクリレートです。これは硬化速度の速い接着剤の一種で、工業系、医療系を
含め日常的に使用されている接着剤の主成分として最も多く使われています。
まつげエクステに主に使われるものが【エチルシアノアクリレート】と【プチルシアのアクリレート】です。持続性が高いため、現在一般的に販売されている グルーはこのエチル系とプチル系の2種類です。
この2種類の違いは、硬化速度・強度・持続性・刺激などです。
エチル系 少量で硬化することができ、硬化速度が速く強度も強い分、刺激はプチル系に比べると強い。粘度は低くサラサラ系
プチル系 エチル系と比べると硬化速度はやや遅く、強度も劣る。その分、低刺激。粘度あり
シアノアクリレートは、空気中または被着体に付着している水分によって硬化し、その際アレルギー反応の原因になると言われるホルムアルデヒドを放出する性質があり、
そのせいで目がしみたり、まぶたが腫れたりなどのアレルギー反応を起こしてしまう人もいます。アレルギー反応がひどい場合にはエクステのオフが必要です。
しみやすさはお客様の体調や体質によってかわります。体調不良や睡眠不足、ドライアイ、眼球に傷がついているなどの原因でしみる場合もあり、グルーが乾く際に 起こるため完全に乾けば落ち着くことも多いです。
【グルーの硬化時間 表面:速いタイプのグルーで約1,2分
完全硬化:約24時間 】
施術後もしみている方にはご自宅でもドライヤーの冷風を下からあてて乾かして頂くようお伝えします。
以前にかぶれたなどのトラブルがあった場合には低刺激性のグルーがおすすめですが持続性が劣るので事前にご了承頂いた上で使用しましょう。
持続力は、毛周期・自まつげの状態・アフターケア・生活習慣などによって個人差があります。 装着してから2,3週間経つと毛周期による生え替わりや根元の伸び、元々のまつげのくせでエクステの本数が減りばらつきもでてきます。
全てのエクステが取れるまでには平均して約1ヶ月以上かかります。
毛周期
髪の毛と同様に、まつげも日々生え替わっています。この生え替わりのサイクルを毛周期といいます。毛周期は人によって異なりますが平均して約3ヶ月です。

成長初期
成長初期皮膚の中で毛の成長が始まる。毛が細くコシがない状態。エクステの装着は避ける。
成長期
毛が成長し伸びている期間。この期間中でも短い毛に装着するとバラツキが早くなるため、エクステを付ける毛は慎重に選択。
退行期
睫毛の成長が止まる期間。エクステを装着するのに最適。
休止期
毛が抜け落ち次の毛が生えるまで皮膚の中で休んでいる期間。
このまつげの毛周期をお客様にもご理解頂くことでエクステの持続期間に関するトラブルを回避することにも繋がるので、施術者が的確に説明できるようにしましょう。